中郷地区盆踊り(梓ノ木公園)

名古屋市中川区の中郷地区にある「梓ノ木公園」で行われる盆踊り大会です。

こちらは言ってしまえば名古屋の盆踊りを濃縮して煮詰めたような会場で、輪の大きさも６〜7重となり盛り上がりが尋常ではありません。
その盛り上がりを作っているのはこちらを仕切る日本民踊研究会の荒木先生で、踊りの指導から櫓の回し、そしてMCや声掛け指導などを全てやっています。

面白いのは、声掛けが足りなかったり早かったりすると怒られたり曲が止まって仕切り直したりする徹底ぶりで、この徹底ぶりが会場の一体感、そして老若男女の盛り上がりを作っているのでしょうね。

ここの盆踊りに訪れる人は、例えば幼い子供を隣の公園で遊ばせているママや老人などが「最後の曲なんやろな？」「やっぱダンシングヒーローやない？」「いややっぱり新曲やろ」といった声がナチュラルに飛び交い、少しでも踊りたいという人ばかりなんだなぁという印象を受けます。

盆踊りの第1部は「名古屋ばやし」や「大名古屋音頭」といった新民謡が掛かりますが、第2部は全てJ-POPとなり、こちらの先生が振り付けた曲達が掛かります。

ちなみに今や東京の盆踊ラーでも踊れる人の多い「オトノナルホウヘ!!!!」や「じょいふる」などの踊りはこちらの先生が振り付けています。
個人的には「T.M.Revolution」の「HOT LIMIT」がお気に入りですね。ものすごく激しい振り付けですが、櫓に登った50〜60代の方々は普通に踊っていたのが印象的でした。

ここ特有の踊りに度肝を抜かれる方も多いでしょうが、特筆すべきは先生のMCですね。
何年もここの盆踊りを作ってきた先生が地域の成長を見守り、そして育んできた事が誰の目にも分かる素晴らしいMCです。

この先も次の世代に紡がれて行く未来が見える素晴らしい会場です。

(kajix)